自転車

BROMPTONで環島した話 ~4日目~

環島とは、徒歩を含む様々な交通手段で台湾を一周することを意味しています。

2024年2月に7日間掛けて自転車(BROMPTON P LINE)で環島を達成したので簡単にまとめてみました。

これから環島を目指す人たちの後押しになれば幸いです。

環島 Day4

満身創痍の3日目を終え、とうとう台湾西側から東側に移る日がやってきました。

西側は基本的にフラットな地形で走りやすいんですが、この山越えを皮切りにアップダウンが激しい西側を走ることになります。

不安8割・楽しみ2割といったところでしょうか。

車城(屏東)スタート

3日目に泊ったホテルは車城にあり、ここは台湾東側に抜けるいくつかある山岳ルートのスタート地点のひとつです。

パーフェクト環島を目指すなら台湾最南端の墾丁を目指すべきですが、今回は限られた日数で環島しなければならないので車城から東側に抜けていくことにしました。

とは言ってもまずは身体に負担を掛けている原因のひとつ、リュックを何とかしなければいけません。

調べたところ、セブンイレブンやファミリーマートから荷物を発送できるらしい!

そこで、車城のセブンイレブンから自宅最寄りのセブンイレブンにリュックを送ることにしました。

このサービスは旅行者でも使えるので、途中で邪魔になった荷物を最終宿泊地の最寄コンビニに送っておくとかなり楽に旅ができるかと思いますよ。

https://www.rieasianlife.com/taiwan/ibon-accept.html

https://taiwandounan.com/familymart

リュックと中身のほとんどを返送して、一切荷物を身に着けないスタイルで心機一転4日目スタートです。

牡丹郷

車城から緩やかな坂が続きます。

一気に駆け上がっていくと思っていたので拍子抜けした反面、景色を楽しむ余裕ができました。

石門古戦場

原住民族のパイワン族と日本軍が衝突した「牡丹社事件」で激戦のあった場所がこの石門です。

詳細についてここでは割愛しますが、悲しく痛ましい事件があった場所とは思えないほど明るく自然に溢れた場所でした。

そのままきつくもなく緩やかでもない坂をひたすら登り続けると牡丹水庫(ダム)が見えてきました。

原住民族の文化が色濃く残っているようで、一般的に知られている台湾のそれとは全く異なる景観で非常に心が惹かれます。

その後もアップダウンを繰り返しひたすら東へ向けて山の中をひた走ります。

水分と塩分を取りながら走っていましたがさすがに疲れてきたので東源という小さな集落で休憩。

茶嗑納(cha2 ke1 na4)という小さなカフェで百香綠茶(パッションフルーツ緑茶)を注文。脳天からつま先まで染み渡る美味しさでした!

山越えからの太平洋

ようやく東に抜ける山の頂点(寿卡鉄馬駅站)にやってきました。

台湾人ファミリーから写真を頼まれたので撮ってあげたら、替わりに撮ってあげるってことで無理やり撮られた一枚。

できる限りの笑顔で撮ってもらったはずなんですが不慣れのせいか疲れのせいか完全に顔がひきつってましたw

ここを過ぎると今まで振り絞って登ってきた高さから一気に下っていきます。

本当に一気に下っていくので季節によってはしっかり防風できるウエアを着ておいた方が良いですよ。

全く漕がずして最高50km/hを超えるスピードで大小さまざまなカーブをクリアして下っていくんですが、ジェットコースターよりスリル満点でした。

こういう時にサイドミラーを付けているとふらつかずに後方確認ができるので助かります。

下り切ると見渡す限り水平線の海岸線に出ます。

ここからずっと海岸線を走るんですが、ため息しか出ないような景色が続くんですが、途中で多良駅という空と海と山の中を走る電車が撮れる絶景ポイントがあります。

今回はあいにくの曇り空に加え、疲労で撮影ポイントまで上がる元気がなかったのでパス。

下は2023年5月に車で環島したときに撮影したものです。

台東

こうやって文章にするとさくさく進んでいるように見えますが、東側に出るとずっと向かい風で全然前に進みません。

西側はフラット+ほぼ追い風なのでアベレージ25km/h以上でも出せる状態でしたが、東側は打って変わって10km/h出せないこともしばしば。

太麻里は釈迦頭(バンレイシ)という果物が有名です。

海岸線をひたすら走っていると道沿いに何件もの釈迦頭を売っているお店が立ち並んでいます。

その場で食べることができるか聞いてみるとOKとのことだったので休憩がてら釈迦頭タイム。

手で簡単にちぎれるので、ちぎった部分にかぶりついて種だけを吐き出すようにして食べます。

今までに食べたことのないクリーミーでヨーグルトのような甘みのある果物でした。

休憩後も無心で漕ぎ続け、台東市内のホテルに到着。

久しぶりの台東夜市でお気に入り臭豆腐を食べ、近くの薬局で膝サポーターを購入して早々に就寝。

ホテルはボロくて狭い部屋でしたが、無料の洗濯機と部屋には扇風機も付いていました。乾燥機に入れられないものがほとんどなので扇風機があるとめちゃくちゃ助かります!

Day4 まとめ

クリックすると大きい地図が表示されます

環島4日目の結果。

  • 車城 > 台東
  • 走行距離 114 km(総走行距離 596km)
  • 獲得標高 1,292m (総獲得標高 2,897m)
  • 走行時間 7時間20分

西から東への山越えはかなりキツく、前3日間の獲得標高と同じくらい今日一日で登ったんですが、原住民族の雰囲気を肌で味わうことができたのは本当に良かったです。

牡丹郷周辺はまたゆっくり訪れたい場所ですね。

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