自転車

BROMPTONで環島した話 ~6日目~

環島とは、徒歩を含む様々な交通手段で台湾を一周することを意味しています。

2024年2月に7日間掛けて自転車(BROMPTON P LINE)で環島を達成したので簡単にまとめてみました。

これから環島を目指す人たちの後押しになれば幸いです。

環島 Day6

台東を出て花蓮に向かって走った5日目。

立て続けに発生したパンクにメンタルをやられかけましたが、警察の人が声をかけてくれて嬉しかった。

最後は4速も使えなくなるアクシデントに見舞われながらもなんとか花蓮までやってくることができました。

花蓮

朝起きてまずしたことは、パンク修理。

TPUチューブ用のパンク修理キットを持ってきていたので、昨日パンクしたTPUチューブ2本を修理して予備チューブとして確保しておきます。

朝食を済ませたらホテルを出発です。

1日目の雨から6日目にしてようやく快晴のもとスタートできます。

最高の天気の中、出発したんですが今朝ホテルで調整したシフトの調整が芳しくありません。

ペダルを手で回しながらシフト操作をする分には問題ないんですが、実際に走ってみると昨日と同じように4速が暴れます。

昨夜の嫌な記憶が蘇ってきます。

いつもなら再調整でなんとかシフトが言うことを聞いてくれてたんですが、昨夜から全く言うことを聞いてくれなくなりました・・・

1時間以上、調整しては試走してみるも症状が全く改善してくれません。

花蓮にある自転車ショップに診てもらうかとも考えましたが、BROMPTON取扱店は無さそうです。

開店時間(10時〜11時頃)まで待った挙げ句、調整できないってことになると今日の予定が大幅に狂ってしまいます。

これから走るルートは海岸沿いの断崖エリア。

そんな場所で万が一のことがあったらヤバいな・・・とDNF(リタイア)も一瞬頭によぎりましたが、1-3速であれば特におかしな挙動はなかったのでBROMPTONを信じて3速縛りで走ることにしました。

自転車の調子とは正反対に天気は最高でしたw

太魯閣(手前) ~ 清水断崖

花蓮と言えば「太魯閣」。

私が台湾で最も愛する場所のひとつです。

今回は時間・体力の都合上、太魯閣の渓谷を走るのは無理と判断して9号線に沿って清水断崖の方へ向かいます。

この先をまっすぐ行けば太魯閣

春節という大型連休なので花蓮から北の清水断崖方面へ向かう道は大渋滞でした。

自転車なので脇をすり抜けて先へ進みます。

ここは清水断崖の手前の「崇徳休憩区」という展望デッキのあるスポットです。

ここから見えるこのあたり一帯の断崖絶壁は本当に何度見ても感動します。

この休憩スポットと清水断崖は遊歩道で繋がっているのでいつかここを歩いてみたいですね。

台9丁線

清水断崖まではメインの台9線を走るのですが、ほとんど路肩のない道路で車がスレスレで追い抜いていく状態です。

清水断崖を超えたところで台9丁線という支線を走るので、車の交通量が少ない綺麗な道路を絶景を眺めながら気持ちよく走ることができます。

ただ、景色を堪能することも忘れるほどのアップダウンが続くことを除いては・・・

山の中腹に作られた道路をひた走るんですが、ずっと中腹を走ってくれれば良いものの途中で一気に下って、そしてまた上ってという繰り返し。

あと何度これが繰り返されるんだろうという気持ちがだんだん勝って、景色を見る余裕がなくなってきます。

ようやくそれも終わりに差し掛かり海岸から内陸に少し入った南澳市街の手前でまたあの悪魔がやってきました。

今回は異物を踏んだことが感触としてはっきりとわかりました。

一瞬にして空気が抜けきっていました。

チューブを見ると明らかに穴が空いているので即チューブを交換です。今朝TPUチューブをリペアしておいて良かったです。

バイクでソロツーリングをしていた台湾人が一度通り過ぎた後に心配して戻ってきてくれたんですが、幸か不幸かパンク修理も手慣れてきており特にお手伝いしてもらうことはありませんでした。

手前のヒルクライムで抜いたランドナーのおじさんも声をかけてくれました。

孤独な状況だと、何をしてもらうわけでなくても声をかけてくれるだけで本当に救われた気がするんですよね!

南澳 ~ 東澳 ~ 蘇澳

パンク修理を終え、南澳のセブンイレブンで小休憩。

ミスドのドーナツと甘い緑茶が身体に染み渡ります。

ここからあとひとつふたつの峠を超えると宜蘭の町に到着します。

とは言え、50kmちょっとあるんですが現在の時刻は16時。

ちょっとペースを上げて走らないとまた真っ暗の中を走らなければいけません。

と、ペースを上げようとした矢先にまたもやパンク。

今度はフロントタイヤ。

昨日から数えて4回目のパンク。前半はノーパンクだったのにここに来てかなりパンクに悩まされています。

多分、西側に比べて東側はバイクの数が少ないため路肩近くに異物が多いんじゃないかと思います。

スローパンクだったのでチューブはそのままでリペアすることにしました。

接着剤が乾く30分は痛いけど、残り1本の予備チューブを使い切ってしまうのは非常に危険ですからね。

なんやかんやで1時間弱のロスでリスタート。

途中、車で観光?している女性から「宜蘭はどっちの方向?」と聞かれたので、「この道路をそのまま先に走れば宜蘭に着くよ」と教えてあげましたが、どう考えても私より知ってるはずなんですけどねw

そうは言いながら現地の人とコミュニケーションが取れるのは嬉しいんですよね。なんせずっと孤独なので。

18時頃には蘇澳の南方澳漁港という場所までやってきました。

漁港を山の上から眺めたんですが、夕暮れで街の灯りが灯り始める時間帯ですごく優しい雰囲気の港町でした。

理由を言葉にするのは難しいんですが環島の中でもトップクラスに記憶に残る景色です。

羅東

当初の目的地は宜蘭だったんですが、度重なるアクシデントで宜蘭まで走る時間と体力が残っていなかったこともあり、手前の「羅東」という場所に泊まることにしました。

体力というより膝とアキレス腱の痛みが限界に近かったというのが正しいです。

にも関わらずホテルにチェックインしたら痛みが和らぐので夜市に繰り出してしまうんですよねw

以前、羅東に来たことはあるんですが日帰りだったので羅東夜市は今回初体験でした。

台北の夜市では感じられないどローカル感がたまりませんね!

Day6 まとめ

クリックすると大きい地図が表示されます

環島6日目の結果。

  • 花蓮 > 羅東
  • 走行距離 114km(総走行距離 882km)
  • 獲得標高 1,313m (総獲得標高 5,357m)
  • 走行時間 6時間23分

今日も2回のパンクを乗り越えて無事に羅東までたどり着くことができました。

とうとう明日は最終日(の予定)。

路肩には異物が多いということを頭に入れて、できるだけ車道の端を走るようにしたいと思います。

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