私のYouTubeチャンネルに投稿している動画は、ほとんどがGoPro Hero9で撮影されたものです。
Hero9発売から1年経った2021年9月にHero10が発売されましたので購入してみました!
Hero9から追加された水平補正(ホライゾンレベリング)機能は本当に優秀で、手ぶれ補正の強力さと相まって他のカメラ(HDR-AS300、OSMO Pocket)を全部手放してGoPro Hero9のみにするほど。
そんなお気に入りのGoPro Hero9を持っていたのに購入を決意したGoPro Hero10をレビューしてみたいと思います!
発売と同時に購入したのになかなか比較できずに時間だけが過ぎてしまいました。
GoPro Hero10を徹底解剖
9/17にGoPro Hero10が発売開始された直後に注文、9/22に到着しました。
GoPro公式からの購入も「海外通販」ですが、知名度で安全が担保されていると言って良いので、国内通販と同様にクレジットカードで購入しても問題ないと思います。
スペック比較 (9 vs 10)
Hero9とHero10の主要スペックの比較表を作ってみました。
項目 | Hero10 | Hero9 |
---|---|---|
サイズ | 71×55×33.6mm | 71×55×33.6mm |
重量 | 158g | |
背面モニタ | 2.27インチ | 2.27インチ |
前面モニタ | 1.4インチ | 1.4インチ |
チップ | GP2 | GP1 |
写真 | 23MP | 20MP |
ビデオ | 5.3K@60 4K@120 2.7K@240 FHD@240 | 5K@30 4K@60 2.7K@120 FHD@240 |
手ぶれ補正 | HyperSmooth 4.0 | HyperSmooth 3.0 |
水平維持 | 〇(45度) | 〇(27度) |
FOV | SuperView 広角 リニア+水平維持 リニア 挟角 | SuperView 広角 リニア+水平維持 リニア 挟角 |
TimeWarp | TimeWarp 3.0 | TimeWarp 3.0 |
ナイトラプス | 〇 | 〇 |
スローモーション | 8倍(2.7K) | 8倍(FHD) |
スケジュールキャプチャ | 〇 | 〇 |
音声コントロール | 〇(音声起動無し) | 〇(音声起動あり) |
顔検出 | 〇 | 〇 |
防水 | 水深10m | 水深10m |
バッテリー | 1720mAh | 1720mAh |
転送方法 | 無線 有線(PC/スマホ) Cloud | 無線 有線(PC) Cloud |
スペックの高い方を強調しました。
Hero10はHero9よりかなりの部分で性能がアップしているように見えます。ただ、これらは光学部品の向上によるものと言うより、プロセッサ(チップ)がGP2になったことによる処理能力アップの恩恵なのかなと思います。
ただ、音声コントロールで起動・終了ができなくなったというのはダウングレードになってますね。音声コントロールを使っている人には、Hero9とHero10が同時に制御できないというのは大きなマイナスかもしれません。
Hero10の特徴と実映像レビュー
ここでは私的に気になる部分・ありがたい部分に焦点を絞って紹介したいと思います。
実際にHero10とHero9を並べて撮影した比較映像もぜひご覧ください。
GoPro Hero10の特徴
- Hero9との互換性
- 新型プロセッサ
- 解像度とプレームレート
- カラー設定
- 暗所性能
- タッチスクリーン感度
Hero9との互換性
見た目は、ロゴが青色になったくらいでGoPro Hero9との違いはほとんどありません。
したがって、メディアモジュラーなどのアクセサリはHero9のものがHero10でもそのまま使用できます。
Maxレンズモジュラーは現在のところ未対応。後日ファームアップで対応すると思います。
新プロセッサ GP2
2017年発売のHero6からHero9までGP1という同じプロセッサが採用されていましたが、今回のHero10でついにGP2という新しいプロセッサが搭載。
Hero9ではフリーズやノイズなどが当初から問題視されていました。
GoProが新しくなるごとに処理は増えているのに処理能力が変わらないのではそういった問題が発生しても仕方なかったのかもしれませんね。
しばらく使ってみて不具合などあれば報告します。
解像度とフレームレート
Hero10では最大5.3K 60fpsに対応しました。
Hero9の時は5K 30fpsだったので滑らかな映像が必要な場合は4Kで撮影するしかなかったので必要な人にとっては大きな進歩だと思います。
5.3Kでは24fpsが選択できません。5.3Kの場合は30fps以上に設定する必要があります。
普段は4KやFHDで撮影していた場合でも、5.3K@60で撮っておけばきれいな映像のままデジタルズームができるようになります。ただ、莫大なデータサイズに目をつぶることができるのであれば・・・ですけどねw
4Kは最大120fps、2.7Kだと最大240fpsとなっているので2.7Kで8倍スローモーション撮影ができるのも大きなメリットだと思います。
Hero9では8倍スローモーションはFHDにするしかありませんでしたが、このコンパクトなカメラでここまでの撮影ができるなんてとんでもない技術だと思います。
手振れ補正
Hero10になってHyperSmoothも3.0から4.0に進化しました。
HyperSmooth 3.0も相当な手振れ補正の性能だったので大した変化はないだろうと思っていましたが、実際はさらに強くなっているのが見てとれます。
ただ、注視すればわかる程度で何も言われなければ気づかないレベルだとは思います。
ナチュラルカラー
Hero9まではFlatかGoProの2種類しか選択できませんでしたが、Hero10ではナチュラルカラーが増えました。
Hero9の”GoPro”はHero10では”鮮明”という名称に変わっていますが、同じビビットカラーです。ただ、同じビビットと言っても色味はかなり改善されているように感じました。
赤系や緑系が協調されているとは言え不自然なレベルではなくなっており、より自然に近いレベルで強調されている感じです。
ちなみにFlatカラーはLog撮影のようなイメージで、後からカラーグレーディングがしやすいコントラストの低い映像となります。
カラグレは面倒だし嘘くさい発色もイヤだ・・・という方にピッタリのより自然に近い色味なのが新しいナチュラルカラーとなっています。
暗所性能の向上
私がHero10を買うことに決めた一番の理由(期待)がこれ。
Hero9でも私にとっては十分すぎる性能でしたが、唯一のネックだったのが暗所ではガタッと落ちる撮影性能。
強力なHyperSmoothが仇となっているのか、夜間に動きのある撮影に使うとブレブレの映像しか撮れません。静止状態であってもノイズが乗りまくりで、正直GoPro Hero9は暗所では使えないと言っても良いくらい。
暗い場所では相変わらず使えないけど、夕方なら使えるレベル
Hero9に比べると同じ設定で撮影しても明るく撮れているので、暗所性能は向上していると言えます。
ただ、光量不足だとやっぱりHyperSmoothのブレは生じてしまいますので実用的と言うレベルにはまだまだ。
明らかに改善されたと感じたのは色味。
Hero9では特に暗所は緑っぽく見えていましたが、Hero10は自然な色味で白色LED電灯の下ではちゃんと白色で違和感が全くありませんでした。
タッチスクリーン感度
もしかするとHero10の最大の特徴はこれなのかもしれません。
とにかくタッチセンサーの精度が格段に向上しており、新プロセッサGP2の恩恵だと思われます。
Hero9でもファームアップにより発売当初の精度と比べると見違えるほど良くなったんですが、Hero10のそれは改善と言うより全くの別物と言って良いレベルです。
誤タッチがほぼなくなったので思わぬ設定で撮影していたということがなくなったのは本当にストレスが減りましたね!
Hero9は誤タッチ無しで設定変更するのは不可能とも思えるほど。
まとめ
GoPro Hero10の良い点
- 新プロセッサの搭載で今後のファームアップに期待大
- タッチスクリーンの感度・精度が激変
- 夕暮れや早朝など薄暗い状況でのノイズが少し減った
- 自然な色味で違和感が無くなった
GoPro Hero10の悪い点
- 暗所性能がまだまだ実用レベルに達していない
- 水平補正機能が使える画角が狭い
GoPro Hero10を購入したレビューを書いてみましたが、ぶっちゃけると私が使うレベルではHero9との差はさほどありませんでした。
発売日には一部の有名YouTuberの先行レビュー動画が投稿されていました。それを見る限り暗所性能の劇的な向上がなさそうだったので、こうなることはある程度想定の範囲内。
それでも購入したのは、2台目が欲しかったのできっかけが欲しかったということもありますw
ただ、GP2という新しいプロセッサを搭載しているという点には非常に期待しています。
これから新たな機能や処理能力がファームアップにより追加されることも十分にあり得ると思っていますので!
GoProが欲しいならGoPro Hero10の購入を強くお勧めします。
金額最優先であれば型落ちで安くなっているHero9狙いもありですが、長く使うならHero10を買っておいた方が絶対にお得です。
理由は上にも書いてる通り、プロセッサが最新だからです。
DJIのOSMO ACTION 2が出るという噂もありますね。
初代OSMO ACTIONが発売されて2年以上経過しているので十分あり得るかと思います。
記事を書いている間にDJI ACTION2が発表されました!
それを待つのも一つの手かとは思いますが、GoProのアフターパーツの圧倒的な豊富さやアクセサリ共用を考えると私的には「待つ」という選択肢はありませんでしたけど。
YouTubeの方もご視聴よろしくお願いします!