自転車

STRiDAという折りたたみ自転車

数ヶ月前の話になるんですが、新しい折りたたみ自転車を迎え入れました。

三角フレームでお馴染みの「STRiDA」です。

独特のフレーム形状と独特の乗り味で好きな人は好き、苦手な人は苦手な一台かもしれませんね(笑

そんな一風変わった折りたたみ自転車のSTRiDAを今回はご紹介したいと思います。

すでにYouTubeでは紹介動画をアップしているのでこちらも見ていただけると嬉しいです!

STRiDAって?

STRiDAは、1987年にイギリスで生まれた折りたたみ自転車です。

35年前なので意外に歴史の古い自転車なんですよね。私もすごく意外でした。

折りたたみ式も含めて一般的な自転車とは全く異なるフレーム構成で、三角形の底辺の両端にホイール(16インチ・18インチ)があり中心にクランクが取り付いているような形状です。

正直なところ、私には開発者(マーク・サンダース氏)の考えるこの構造の本当のメリットが何かということは理解できていませんが、唯一無二の乗り味は非常に面白いと感じています。

STRiDAの特徴

見た目が超個性的

まずは、なにより視線を釘付けにするそのフォルム。

私もショップの試乗会で初めて見たときに思わず「ちゃんと走るんですか?」ってメーカーの方にどストレートな失礼質問をぶつけてしまうほどインパクトがありました。

ロードバイクの名称を当てはめるとこんな感じなんでしょうか?(注:個人的な見解です)

ステムの溶接を除けば、3本のフレームを組み合わせただけのシンプルな構造になっています。

かなり独特な乗り味

構造を見るとわかるんですが、サドルとクランクやフロントフォークとハンドルの位置関係が一般的な自転車とは大きく異なります。

クランクより後方にオフセットして配置されたサドルは、アメリカンのバイクに跨っているかのごとく足を前に投げ出したスタイルになっています。

見た目的にはアメリカンのバイクというのは少し大袈裟なんですが、実際に乗ってみると思ったより足を前に出している感覚になります。

例えるなら、ペダルを回して進むスワンボートのような感じです。

あと、ハンドル位置とその支点、フロントホイールまでのヘッドチューブ(フロントフォーク)の傾きなども相まってかなり独特なハンドリングになっています。

独特すぎて慣れるまではかなり操作しにくいと言っても良いですね。

充実した装備

個性的な見た目ばかりに目がいってしまいがちですが、実はすごく実用性に優れた自転車なんです。

前後ディスクブレーキ

前後とも機械式ディスクブレーキが装備されています。

ディスクブレーキなりのケアは必要にはなりますが、小径車でもきっちり止まれる安心感は絶大です。

フェンダー・荷台

BROMPTONと同じように、前後フェンダーがあるので雨の日でも泥跳ねで汚れにくくなっています。

不意な雨や、雨上がりの濡れた路面など日常的に使う場合はこういった仕様が本当に助かります

あと、サイズ的には小さいものの荷台も付いています。

荷物を乗せるだけでは落ちてしまうのでロープで固定する必要はありますが、荷台もあると無いとでは使いやすさが格段に違うポイントですよね。

優れたメンテナンス性

ベルトドライブ

STRiDAはベルトドライブを採用しています。

ベルトドライブの場合、(駆動伝達部の)注油は必要ないので日々のメンテナンスの負担が軽減できますよ!

片持ちアーム

奇抜なデザインに隠れがちですが、前後ともホイールが片持ちなんです。

これとメンテナンス性の何が関係するの?と思われるかもしれませんが、片持ちだとチューブ・タイヤ交換の手間がかなり楽になります。

パンク時など、開放している側にチューブを引っ張り出せばホイールを外すことなくチューブ交換ができますからね。これはかなり地味にありがたいですよ!

STRiDAの折りたたみ方

折りたたみ自転車の多くは、メインフレームを半分に折りたたんで・・・というスタイルなんですが、こちらのSTRiDAは「フレームを折る」といった作業はありません。

(1)ペダルを折りたたむ

(2)ダウンチューブ前側を外す

(3)トップチューブとヘッドチューブを平行にして前後ホイールを引っ付ける

(4)ハンドルを折りたたむ

慣れたら簡単ですが、折りたたんだ状態は当初の予想よりも大きく感じました

STRiDAの欠点

目立ちすぎる

唯一無二の形状は良くも悪くも目立ちます。

台湾の街を走っているとよく振り返られますし、「クールでかわいいね」ってよく話しかけられますね。

私はコミュニケーションが得意ではないのでそれが少し辛いです(笑

ハンドリングのクセが強い

「特徴」にも書きましたが、パーツのレイアウトからくるクセの強いハンドリングは好みが分かれるところかもしれません。

慣れたらどうってことないんですが、とは言え油断したらふらつきますし一般的な自転車よりは注意が必要なハンドリングだと思います。

長距離はキツい

STRiDAは完全なる後ろ荷重です。

一般的な自転車であればハンドルとサドルに体重を分散させられますし、走行中にサドルからお尻を離す(立ち上がる)ことができますが、この自転車は完全にお尻に荷重がかかります。

位置的に走行中に立つことは難しいので、長時間走行することはほぼ不可能です。

また、段差などでもサドルに座ったままだと衝撃が腰にダイレクトに伝わるので腰痛持ちには少しキツい部分があります。

乗車姿勢的に背筋が起きるため視界はすごく良いんですけどね。

まとめ

STRiDAの特徴

  • 個性的で楽しい乗り味
  • 安心安全の充実装備
  • 日常使いに便利なメンテナンス性

STRiDAの持ち味は、ややクセが強いもののそれを補って余りあるメリットだと思います。

ただ、最近の価格高騰の波にあらがえないのはSTRiDAも同じで、一番安いSTRiDA LTでも税込122,000円(2022年6月現在)となかなかのお値段になっています。

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