クルマ

エブリィの天井にソーラーパネルを搭載した話

2021年10月23日

ここ最近、自転車の話題しかしていませんが、私のチャンネルを始めた当初はエブリィのDIYがメインコンテンツでした。

(今もエブリィは大活躍ですし、DIYもやってますよ!)

今回は久々にそのエブリィDIYをやったのでこちらでも紹介しておこうかと思います。

私のエブリィはDA64Vです。他グレードには適さない内容がある可能性があります。

DIY内容は上のYouTube動画のサムネイルを見ていただいたらわかりますが、ルーフキャリアにソーラーパネルを搭載しました。

取り付けた理由は、車中泊時の電源確保もあるのですが、メインは災害時の電源確保です。

最近の自然災害の多さは本当に昔とは比べ物にならず、毎年どこかで地震・台風・水害などで甚大な被害が出ています。

また、去年から新型コロナウイルスも猛威を奮っており以前のように「もしもの時には避難所へ・・・」という選択肢を選べない可能性も考えられます。

そんな状況で少しでも自分の身は自分で守ることにつながればと思い、今回のDIYに至りました。

購入したもの

今回購入したのはソーラーパネルとケーブル類だけで、ポータブルバッテリーは去年購入していたものを使用します。

ソーラーパネル

今回購入したソーラーパネルはRENOGYというメーカーの単結晶タイプの100Wのもの。

Amazonで1万円ほどで購入できるのでかなりお求めやすい製品かと思います。

多分金額から考えても中国製だろうとは思いますが、この手の製品は中国製出ないものを探すほうが難しいくらいなので気にしないようにしましょう。

私がなぜフレームのあるハードタイプのソーラーパネルを選んだかと言うと、しっかりと固定したかったからです。

重量はハードタイプが6kgくらいなのに対し、フレキシブルタイプは2kg前後と非常に軽量です。

ですが、固定方法はハトメ穴を使って吸盤などでルーフに直接固定したりコーキング材などで接着させて固定するのが一般的です。

いろんな動画を見るとそれでも十分な固定力があるようですが、私にはどうしても走行中に脱落するという不安が拭えず、またルーフにコーキングを打つということもやりたくなかったの

仕様上の最大出力100Wとは言っても実際の出力値は6〜7割くらいだろうと思われますが、そのくらい出力してくれれば文句ないですね。

ポータブルバッテリー

ポータブルバッテリーは昨年購入しました。

Jackery 400という製品です。

これも万が一のためにとモバイルソーラーパネルと一緒に購入したものです。

下は、その際に作成したレビュー動画です。

Jackery400はポータブルバッテリーの中では小型の部類のため、スポットクーラーを動かすとか電子レンジを動かすほどの出力はありません。

が、扇風機や電気毛布を動かしたりノートパソコン・スマホなどを充電するには十分すぎるほどの容量があります。

その他

ソーラーパネルとポータブルバッテリーだけでは車載用のシステムは構築できません。

ルーフキャリア上から車内に引き込む延長ケーブル、モバイルバッテリーに合わせた変換アダプタが必要になります。

エブリィ(軽バン)サイズでルーフキャリアから車内に引き込むのに5mでピッタリくらいです。

車内のどこにでもバッテリーを設置できるといった余裕はありませんので、ケーブルの引き回しにもよりますが5mだとバッテリーは車両後部にしか置けない可能性がありますよ。

変換アダプタはポータブルバッテリーによっては付属している可能性もありますので、お手元もしくはこれから購入するバッテリーの詳細を確認してみてください。

取り付け方法

※作業時は暑さで余裕がなく、動画で精一杯だったので写真は完成後に撮影しました。

作業手順

1. ソーラーパネル動作確認

施工が全て完了した後に初期不良があると本当に泣きますので、開封直後に動作確認するのが望ましいです。

延長ケーブルや変換アダプタも使用して確認しておいたほうがGood!

2. ソーラーパネル仮置き

ルーフキャリアの上にソーラーパネルを仮置して、穴位置を確認(マーキング)します。

その際、キャリアのバーとソーラーパネルのフレームの穴位置を見ながら調整します。既存の穴をなるべく使うようにして足りない部分のみ追加で穴を空けるようにすると手間が少ないです。

ソーラーパネルは下ろすので外形をマーキングしておくと、戻した時に位置の再現性が楽に出せます。(私はマスキングテープで4角をマーキングしておきました。)

3. ソーラーパネル追加工

前項でマーキングした位置に穴を空けます。

いきなり大きい穴を空けるより、小さい目の穴からステップドリルやリーマなどで少しずつ穴を拡大させたほうが良いかと思います。

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これを使用しましたが、何よりバリが出ないのは良かったですね。

4. ソーラーパネル本設置

ステンレスの金具を使用してルーフキャリアのバーを挟むようにしてソーラーパネルを固定します。

錆びないようにステンレス製(板厚1mm以下)をおすすめします。板厚が2mmとかだと手曲げできないと思います。

5. リアバンパー取り外し

リアバンパーを取り外します。

リアバンパー内部にある通気孔を今回も使用します。この通気孔はバックカメラをリアハッチに取り付けた際にも使用しました。

バンパーには後ほど、ケーブルの逃げ(切り欠き)を追加工してやる必要があります。

6. 配線引き込み

リアバンパー内の通気孔から車内に入線するのが最もスマートかと思います。

リアハッチへの配線を通すゴムチューブから入線する場合、チューブを切る必要があるのでそこから水が侵入する可能性があります。

ここの配線は、車内(ラゲッジ左側の内張り内)から通気孔に向けて行います。ケーブルを上から下に落としていけば自然に通気孔にケーブルが抜けると思います。

7. 車外配線

通気孔から車外へのケーブルは、余裕を持った長さで引っ張り出しておきます。

ソーラーパネルからのケーブルと延長ケーブルを接続します。

接続した部分は自己融着テープで巻いた後、ビニールテープをさらに巻いておきましょう。

自己融着テープをしっかり巻くことで水の侵入を防ぐことができます。また、そのままでは紫外線等でテープが痛みやすいのでビニールテープを上に巻くことで耐候性を高めておきます。

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8. 接続・整線

ソーラーパネルのケーブルと延長ケーブルを接続した場所から車内に向けて2本のケーブルがきれいにルーフキャリア・車体を沿うように配線していきます。

その際、おおよそ50cm間隔くらいで結束バンドで固定していきます。ルーフキャリアの場合はバーに結束バンドで固定し、車体にはタイマウントで固定します。

ケーブルがねじれたりしないよう修正しながらソーラーパネル側から車内側に少しずつ固定していくと綺麗に配線できます。また、きついR(屈曲)ができないようにしましょう。

通気孔から車内に入線している部分は少したるませておくと、水滴がケーブルをつたって車内に侵入するのを防ぐことができます。

9. 全体動作確認

すべての配線が完了したらポータブル電源に接続して充電できることを確認します。

最初に動作確認をしておけば、この段階で動作しないということはないかと思いますよ!

不具合があったら

初期不良であれば購入元に連絡して交換などの対応をしてもらいましょう。

正常動作していたのに急に充電できなくなった」などの不良の場合は、不具合が出そうなポイントを確認してみましょう!

1. コネクタはちゃんと接続されていますか?

ポータブルバッテリーとソーラーパネルの間にはいくつか接続ポイントがあります。そこのコネクタが抜けかかってないか確認してみましょう。

見た目で抜けかかってなくても、一度抜き差しすると直ることもありますよ!

  • ポータブルバッテリーと変換アダプタ
  • 変換アダプタと延長ケーブル
  • 延長ケーブルとソーラーパネル

2. リアハッチと車体に挟まれて断線していませんか?

最も断線しやすい場所はリアハッチと車体に挟まれている部分です。特にリアハッチ上部のリアハッチ開閉時にケーブルに擦れる部分は可能性が高いと思います。

見た目にケーブルの被覆が破れてなくても変形しているなどの外観上明らかな変化があったら怪しいかもしれません。

明らかな変化がない場合は、先に次項の変換ケーブルを先にチェックしてみてください。

3. 他のケーブルは問題ありませんか?

変換アダプタは大丈夫ですか?

変換アダプタを交換して確認してみましょう。問題ない場合は延長ケーブルの可能性を考え、延長ケーブルを使用しない状態で接続して確認してみましょう。

ポータブルバッテリーをソーラーパネル近くに持っていけば、延長ケーブル無しで直接接続して確認ができますよ。

4. ソーラーパネルが壊れていませんか?

ソーラーパネルが割れているなど、外観上の変化はありませんか?

前項までのケーブル確認で問題ない場合、外観に異常がなくてもソーラーパネルが壊れている可能性が高いです。

実際にどのくらいの出力があるのか?

快晴の下、発電出力を確認してみました。

ポータブルバッテリーのINPUT値は60Wと表示されており、多分バッテリー側の最大値に近い値が出ているようです。

ポータブルバッテリー付属のACアダプタを使用して65Wでした。

仕様100Wに対して実測値が60Wなので十分な値ではないでしょうか?

約7.5時間で満充電が可能な計算になるようです。それに、パソコンやスマホを充電しながらでもバッテリー側を充電できるだけの出力です。

まとめ

このDIYを行っている最中、突然の集中豪雨で1時間も経たないうちに自宅前の道路が冠水しました。

幸い、家は基礎部分から盛土で道路より高くなっているので浸水することはありませんでしたが、冠水した道路を走らざるを得なかったエブリィはエアクリーナーからエンジン内に水を吸入してしまいました・・・

水を吸ったエンジンは早い段階で修理に出したので事なきを得ましたが、一時はエブリィ廃車も脳裏をよぎりました。

1時間ほどで嘘のように雨があがりました。

もし、同様の雨がその後も降り続いていたとしたら・・・想像するだけでも恐ろしいです。

不測の事態のためにソーラー発電・充電できるようにDIYしましたが、本当にそれが役立つ時は来ないことが一番良いことなんですけどね。

YouTubeの方もご視聴よろしくお願いします!

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